米国経済は好調なのにテック企業でリストラが続いている理由 – CNBC の動画紹介 [前半]
どうも。gochaです。
本日は CNBC の YouTube 動画「Why Widespread Tech Layoffs Keep Happening Despite A Strong U.S. Economy(なぜ、アメリカ経済は好調なのにテック企業でリストラが続いているのか)」をご紹介しようと思います。
アメリカでエンジニアとして働いている人間として、気になるトピックスでした。
要点を絞り、次回に投稿する[後半]の最後で自分なりの見解を纏めます。
チャプター
気になるトピックスに簡単にジャンプできるように、チャプターをシェアします。
- 0:00 … Intro(はじめに)
- 2:26 … Hiring and firing(採用とリストラ)
- 4:24 … The AI effect(AI の衝撃)
- 7:15 … The end of cushy tech jobs?(快適なテック系ジョブの終焉?)
- 9:50 … What’s next?(次に起こることは?)
動画の要点
今回は、上記のチャプターの前半部分の「② 採用とリストラ」と「③ AI の衝撃」の要約です。
なぜ、アメリカの経済は好調なのに、テック企業のレイオフ(リストラ)が起こり続けているのでしょうか。
② 採用とリストラ
2020年、コロナ禍において上位7つのテック系起業は 3.4兆ドル、日本円で 340兆円の時価総額の増大を実現した。
そのうちの5社は、Amazon、Microsoft、Google、Apple、Meta と述べられているが、残りの2社は Nvidia と Tesla と推察
それを受け、テック系企業は採用を大きく増やした。例として、Amazon は 2021年に 160万人の従業員を抱えるまでになった。
「当時、資本の借入にかかるコストはこれまでに比べて安かった。テック企業が成長に大きく舵を切ったのが 1 つの要因。しかしながら、FRB が金利を上げたことで、資本調達コストが上がり、増やした従業員数に見合う収益性を確保できないことが想定される事態となった。結果として、テック企業の多くがリストラを実施する流れとなった。」と Washington Foster School of Busines の Jeff Shulman 教授は分析している。
ref: https://youtu.be/SkAc2P_audc?t=183
また、Slow Ventures の共同創設者 Sam Lessin 氏は、イーロン・マスク氏 の Twitter(現 X) でのリストラがもたらした影響は大きいと話す。
ref: https://youtu.be/SkAc2P_audc?t=233
③ AI の衝撃
2023年に起きた AI に対する期待値の爆発的上昇は、2024年に実体経済に影響を及ぼし始めた。
2024年1月18日、CNBC は ザッカーバーグ氏のコメントとして、「Meta が、人間レベルの AI の創生に投資をすることを決めた」と報じた。
ref: https://youtu.be/SkAc2P_audc?t=279
また、全産業の求人に対し、「生成 AI」という言葉を含む仕事の求人が占める割合は、右肩上がりとなっている。
グラフからは、2023年前期は 0.01% 以下だが、2024年後期には 0.06% を超えている。
Indeed の CEO Chris Hyams 氏は、次のように語る。
「生成 AI という言葉を含む仕事の求人数は 500% になり、それらの仕事を求める人の数は 6000% となっている。ただし、ミスマッチが起きている感は否めない。」
ref: https://youtu.be/SkAc2P_audc?t=310
「テック企業は、一人の従業員に 200,000ドル、300,000ドルの給料を支払うより、AI に投資するという決断をした。」
ref: https://youtu.be/SkAc2P_audc?t=358
Washington Foster School of Busines の Jeff Shulman 教授はさらにこう述べている。
「AI によって多くの仕事が自動化されるだろう、例えば、マーケティングの戦略決定や、顧客満足度を上げるためのデータ解析等、多くの分野で自動化が進むことが予想されている。AI は、人々がどう働くか、高い優先度は何かを再考させるパラダイムシフトとなるだろう。」
ref: https://youtu.be/SkAc2P_audc?t=437
後半は次回に続く!